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第24回参議院選の結果と「市民連合」の今後の活動について

24回参議院選の結果と「市民連合」の今後の活動について(案)
―岐阜の現状をリアルに直視し、野党統一候補の勝利を岐阜の地で実現するためにー
2016年7月27日  文責:加藤久雄(「ぎふ市民連合」共同代表) 
1 はじめに
(1)全国の成果
  改憲勢力に3分の2をとらせてしまったとはいえ、2つの文書(「市民連合」見解、「総がかり行動実行委員会」宣言)は、私たちに新たな希望と確信と勇気を与えてくれます。
日本政治上初めての野党共闘で闘った32の1人区では11人が当選し、市民の後押しする野党共闘という新しい取り組みが一定の成果を上げ、次の展開への期待と希望が見えてきました。日本全国の成功から教訓を学び、個人の尊厳を擁護する政治の実現を目指して、ひきつづき安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めていきましょう。
(2)岐阜県での私たちの取り組み
私たち岐阜県下の「市民連合」は、野党統一候補予定者の小見山氏にいち早く「3項目の協定書」を提出し、野党各党の代表や議員との懇談を積み重ねてきました。さらに、「岐阜総がかり行動」実行委員会が、野党統一候補の実現に取り組むことも求めてきました。
野党統一候補実現後は、「45万票獲得大作戦―野党統一候補勝利のためにー」(5月18日)、「ピースハートぎふ構成団体・政党への要望書」(5月27日)、「参議院選勝利のための選挙戦略・戦術・活動について」(6月15日)を提案し、その具体化に全力を傾けてきました。
「市民との意見交換会」「決起集会」「選挙フェス」「独自の街頭宣伝」「みずほ市民連合の結成」「ほぼ1ヶ月におよぶ宣伝カーの運行」「ピースハートぎふの集会・デモや決起集会への参加」「対話と票読み活動」など、野党統一候補の勝利のための活動にも全力を傾けてきました。
私たち「市民連合」には、全国の活動の教訓から学んだことを岐阜の地でも実践し、市民と野党の共闘の力でアベ政権打倒の展望を切り開く活動を豊かに進めていくことが求められています。
そのためには、個人的な総括・見解の吐露に留まらず、岐阜での選挙の結果の成果と教訓を明らかにすることが必要です。それは、私たち市民の側の弱さを直視するという痛苦な作業を伴いますが、これを避けていては、自民王国の岐阜に風穴を開けることはできません。
不十分な議案に基づく論議と総括では、今までと同じことの繰り返しになってしまいます。この提案は、私たち市民の側の姿勢と活動を変えていくための論点を提示しています。
活発な意見交流により、私たちの置かれている現状と課題を明らかにしていきましょう。

2 参議院選の全国の結果をどうみるか
 (1)改憲勢力3分の2。
   ①各政党代表の談話(略)
   ②争点外し改憲派拡大、経済前面またも奏功。野党対決軸つくれず(中日新聞)
     ・「野合」批判への対応は、的確だったのか? 
        →受け身に回って、攻勢的な反撃が遅れた。
     ・「アベノミクスは道半ば」への対応は、的確だったのか?
        →「アベノミクスは間違っている」とズバリとした反撃を最初からすべきだった。
   ③現政権下の改憲「反対」50%、「賛成」39.8%。
   ④しかし、今までの安倍政権のやり方を見れば、改憲発議に向けた暴走・暴挙の加速をこれまで
以上に一挙に進めるのは、火を見るより明らか。すでに改憲へ向けてのシナリオ作りは、相当
程度に進められている。   →もう後はない。甘い見方を捨てて、どう対抗するか。

(2)32の1人区では、11勝21敗。(前回は2勝29敗)
   ①市民と野党の共闘は、新しい取り組みとしては大きな成果を上げた。
   ②勝利した所では「1+1」が「2」ではなく、それ以上となる「共闘効果」が発揮された。
   ③青森(24万票→30万票)、山形(29万票→34万票、自民27万票→22万票)、
    宮城(21万票→51万票)、福島(35万票→46万票)、長野(30万票→57万票)
    三重(32万票→44万票)、大分(23万票→27万票)
      *これらの県から、それぞれの県がなぜ勝つことができたのか、何をどのように争点とし、
どんな訴え・対話をしたのか、連合との連携をどのように進めたのか、などを学ぶ必要
がある。
   ④1人区では、野党統一候補が無党派層の6割~8割を獲得。(メディアの出口調査)。
    岐阜では、5割にとどまる。
      →ここから何を学び、今後の活動にどう活かしていくか。
      →野党統一候補の岐阜での敗因の一つは、私たち市民の側の「学ぶことの弱さ+それを活
動に活かしていくことの弱さ」ではないか? 北海道衆議院5区補選の教訓や他県の先
進的な活動から学び、岐阜の活動に活かしていくという論議と活動がまだ弱かった。

  (3)投票率 54.70%(前回52.61%、+2.09%)
    ①投票率を上げ、それを野党統一候補の勝利に結びつけることは、日本の立憲主義・民主主義の回復、個人の尊厳の擁護の実現にとって最大の課題。
    ②「参議院選挙報道を自粛し、報道そのものが極端に少ない」というメディアへの働きかけをど
うしていくか?
       →公共放送であるNHKの選挙報道はどうあるべきかの積極的な提言を。

3 岐阜選挙区の結果をどうみるか
 (1)自民渡辺候補 約53万票、野党統一小見山候補 約39万票。その差は約14万票。
   自民はこれまでの参議院選の基礎票を約11万票伸ばした。野党統一候補はこれまでの基礎票を
約7万伸ばした。しかし、差が広がったことは野党共闘の「惨敗」だと認めざるを得ない。
 ①各政党代表の談話(略)
  ②自民(42万票→53万票、得票率44%→56%)。53万票は自民最多票。
   野党統一(32万票→39万票、得票率32%→41%)。大健闘だが・・・?
③(野党共闘により)「与党側が危機感で結束」(中日新聞)
      ・自民・公明は、こちらより遙かに早くから票固め。
      ・自民は強烈な組織の締め付けとノルマ。  
→「面従腹背」の庶民のしたたかさは無理なのか?
→組織の中で人間としての尊厳をどう貫くかの「問い」を立てていきたい。
 「自分の頭で考え、判断し、行動すること」こそ、人間の尊厳の要。
      ・公明は創価学会の「F作戦」。何度でもラインでショートメール。
         →「福祉」も「平和」も口先だけで、アベ政権の推進役になっていることへの批判
を強める必要があるだろう。
         →宗教的な色彩が濃いとは言え、選挙活動にかけるエネルギーの強さとしぶとさと
          その根性と日常的なつながりの構築は見習うべきものがある。
    ④「野党共闘はぎくしゃくした感も否めず、迫力不足」(中日新聞)
      ・連合内部に共産への抵抗感。出陣式も別々。
      ・無党派を強く引きつけるまでには至らなかったのは、当事者に覚悟や気迫が足りなかっ
たせいかも知れない。 →この指摘は、私たちの「本気」さを鋭く突いている。
 (2)投票率 57.74%(前回52.97%、+4.77%)
    ①目標の10%引き上げはならなかったが、投票率のアップを進めることができた。
    ②「ピースハートぎふ」を中心に緊急の集会・デモ、決起集会、ボード・幟旗・グッズ・チラ
シなど今までにない取り組みが進んだことは大きな成果である。
    ③しかし、無党派層を取り込めなかったことは問題。今後は、市民の側で選対を持ち、様々な
活動を「選挙に勝つ」という戦略の中に位置づけていくことが必要だろう。その視点から、集会・デモの持ち方、街頭宣伝での宣伝文句、「キープスマイル」など、活動の在り方全体を見直していきたい。 
→SEALDsのように、「すぐ総括をして次の活動に活かす」柔軟な行動力を!
 (3)「市民連合」の接着剤としての役割
    ①野党と野党の先着剤としての役割は?  
→「連合」の壁にどう対応するか? 「連合」の頑なな姿勢に問題を帰することはでき
ない。市民の側として何ができるかの追求こそ必要であろう。
      →連合が共産党との確執に拘るのは仕方がないとしても、市民との連携に極めて消極的
だったのは何故なのか? 「見解を聞く」などの対話を積み重ねる必要があるだろう。
    ②野党と市民の接着剤としての役割は?  
→市民と野党が共闘しているという「絵」を作ることができなかった。
→衆議院北海道5区補選や三重選挙区のような「絵」を作ることが出来なかったのは
 なぜか? 何が課題か? 
・岐阜の連合 →頑なな、時代遅れの「反共」意識?。
・民進党   →足腰の弱さと「連合」への忖度?。
・共産党   →比例ほどには選挙区に力を入れなかった?。
・社民党は?  ・「生活と山本太郎とそのなかまたち」は?
・市民の側 →「連合」、野党へ「市民」としての要望を突きつけることが弱かった
のではないか?
    ③市民と市民の接着剤としての役割は?  
→「市民連合」として努力はしたが、岐阜の市民運動の弱点を克服し改善する手を的確に
打つことが十分ではなかった。
    ④これらは、「市民連合」だけが果たすべきことではなく、市民運動総体が負うべき課題である。
 (4)政治活動・選挙活動への取り組み
    ①「岐阜総がかり行動」が、「ピースハートぎふ」設立の立役者となり政治活動・選挙活動へも
足を踏み出すことができたことは、特筆すべき成果である。
       ・野党の応援団ではなく、一人ひとりがプレーヤーとして活動することが実践できた。
       ・しかし、「対話・票読み」などの選挙活動への取り組みは、賛同団体・個人によってか
なりの温度差があったのではないか? 
 →集会・デモへの参加やポスティングはするが、票読みは苦手の克服を。
    ②「候補者と選対と野党と市民の情報の共有」は不十分のままで、状況に即して手を打つこと
ができなかった。
       ・選挙事務所に足を運ぶことの遅れと弱さ。
       ・各地に「市民選対」を立ち上げることの遅れと弱さ。
    ③「市民が議員も野党も選挙も政治も変える」という基本姿勢を市民運動の軸に据えることが
     弱かった。
       ・「岐阜総がかり行動」実行委員会の基本的なスタンスの見直しが必要か?
       ・または、「岐阜総がかり行動」実行委員会も含めた有志による新しい組織「総がかり市
民連合」(仮称)の創出も考えられるだろう。
          →自民の独裁に対抗する組織の在り方にタブーはない。岐阜で最も必要とされて
いる組織を創り出すことを前向きに考えていきたい。

4 「市民連合」の 今後の活動について
(1)「市民連合」の強化と衆議院での野党共闘の基盤作り。
(=野党と野党、野党と市民の接着剤としての役割を果たしていく)
    ①「市民連合」の力量をつけ、衆議院5区の全てに複数の「市民連合」を創り出していく。
       ・今回の選挙区ごとの票の集計は別表。
    ②衆議院でも野党共闘ができるよう野党との懇談の場を持ち、野党統一候補を出来るだけ早く
決めていく。
       ・「野党と市民の意見交換のつどい」などの定期的な開催など。
    ③「連合」の幹部や組合員との懇談が出来るようにしていく。
       ・今回の選挙で敗北した要因をどう考えているか、幹部の責任をどう考えているかを問
うていく。
       ・「労働運動と市民運動はどう手をつなぐか」をテーマにした集会の開催など。
    ④野党共闘が成功した県の活動と教訓を学ぶ。
       ・「市民連合みえの活動から学ぶ」をテーマにした学習会の開催など。
⑤超党派の地方議員との市民団体との合同宣伝の実現。
・部分的には出来はじめている。更に発展させていく。
    ⑥女性議員・元議員有志の会などの結成の呼びかけ。
       ・誰に呼びかけ人になってもらうか?

 (2)「岐阜総がかり行動」への要望と連携
    ①「市民の力で政治を変える」姿勢を鮮明にすることを要望していく。
    ②「岐阜総がかり行動」の目的、戦略・戦術・活動論を明確にするよう要望していく
    ③事務局の確立を要望していく。 
→主催者の意図が明確で十分な論議の出来る「議案」を提案すること。
    ④実行委員会の持ち方の改善を要望していく。
→発言が偏らず、誰もが自由に意見が言えるような実行委員会の民主的な運営。
→総括や集会などの実務的なことに時間を費やすのではなく、大事な論点を明確にした
 実行委員会の運営。
→議案に時間配分を書き込むこと。
⑤賛同団体への連絡体制の確立などを要望していく。
       →上記の要望については、具体的な実務などを「市民連合」として引き受け、一緒に汗
をかくことを前提に要望していく。
   
 (3)勝手連的な市民運動の創設と連携。
    ①「TEAMこみやま」のような自主的で創造的な動きを多様に創り出す。
    ②「SEALDsぎふ」のような若者の組織を創り出す。
    ③岐阜は市民運動の多様性が弱い。この弱点をどう克服するか?
      ・多治見市の「選挙フェス」を主催した若者達のようなグループを、他の地域でもどうや
って産み出すか?
      ・研究者・文化人(文化的な活動の担い手)の「政治活動・選挙活動」への積極的な関与
をどう促進するか?

 (4)SNSやメーリスでの情報の共有。
    ①選挙戦では、大物の来岐や演説会・決起集会が相次いだが、メーリングリスト内の連絡に留
まり、スピード感のある連絡が出来ず、情報が行き届かなかった。
    ②情報の共有の遅れから街頭宣伝や決起集会が重なるケースもあり、力が分散してしまった。
    ③若者やSNSに強い人に力を発揮してもらい、「スピード感のある情報の共有」を図っていき
たい。
    ④「SNSは苦手」をどう克服するか?
     80才を超えてからブログを始めたおばあちゃんもいるのです。
       ・SNS講座の開催。 ・SNS講座の講師の養成・確保。
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