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「市民と野党の共闘」、識者の見解

今後の野党共闘についての識者の見解(2017年8月) 
     2017.8.23                 文責:「ぎふ市民連合」加藤久雄

高山 進(三重大学名誉教授、「市民連合みえ」呼びかけ人)
 ・地域の独創性と、思いついたらすぐ取り組む機動力を持って、自分の言葉で発信して下さい。

東京都議選目黒区関係者の発言
 ・安倍政権の国民軽視、憲法破壊の状況をしっかり説明すれば、まじめな保守層も引きつけられる。
 ・共闘を進めるなかで時間をかけて人間関係を築き、共通政策をつくることが大切。民主主義は不断
の努力を必要とする。

佐々木寛新潟国際情報大学教授(「市民連合@新潟」共同代表)
 ・安倍政権に変わる「もう一つの選択肢」があることを急いで示し、それをベースとした政権合意を
有権者に示す。新しい受け皿になる政治権力をつくるという、難しいが避けられない課題がある。
 ・政策論として、安保外交では、「憲法問題や沖縄基地問題、安保法制や自衛隊、日米同盟の問題が入
ってくる」。
 ・エネルギー・経済政策では、「原発問題や財政、金融、社会保障が重要だ」。
 ・原発から再生可能エネルギーへの転換は、「若者をはじめ日本社会全体の人間的エネルギーを大きく
引き出す」。
 ・政策論議も含め「日本で変化が起こるとすれば地方からだ」。2014年の沖縄知事選挙、昨年の参
院選1人区の東北を中心とする11選挙区、新潟知事選挙の勝利など、「こうした地方の胎動に耳を
澄ませられるか、そこがポイントだ」。
 ・連合政治は大きな可能性だ。世界観や安全保障政策を異にする政党が選挙協力し政権をつくること
はヨーロッパでは豊かな経験がある。そもそも、日米同盟そのものが根本的に再検討されるべき時
に、それを大前提にしたまま、数の論理だけで小さくまとまればいいというのは違う。
 ・日本の針路と安倍政治に対するオルタナティブ(代替案)を再検討するときに、近視眼的な政局の
論理だけで、保守新党だ、二大政党だといっても先の展望は出てこない。安部自民党への対立を立
てるなら、地方・地域の草の根に根差していなければ保守層に対しても力にならない。都民ファー
ストへの支持は“安倍ではない、何か新しいもの”という雰囲気以上のものではなく、新潟はじめ
地方には何の関係もない。市民と野党の共闘の流れは揺るがない。
 ・無力感から脱して普通の生活者でも政治や選挙に参加することで、大きな変化を社会にもたらすこ
とができると学んだ。
 ・説明責任が果たせず、いま、政府の正当性そのものが揺らいでいる。いま急を要しているのは、本
当の野党、安倍政権に代わる政治を真剣に考える運動が日本中に広がっている中で新しい政治を示
すことだ。
 ・衆院選に向けて大事なのは、候補者がどういう政策を旗印にするのかということ、そこに市民がど
うコミット(参加・関与)していくかということだ。


内田 樹(哲学者、安全保障関連法に反対する学者の会・呼びかけ人)
 ・具体的政策パッケージづくりは政党の仕事。
 ・一番大事なことは日本がこれからどうなるのか。安倍政権のやり方では、5年、10年後の日本は
壊滅的になる。そうならないための選択肢を、どのぐらいリアルに描けるかだ。 
 ・「アメリカに協力する「戦争する国」づくりと、巨大グローバル企業が独り勝ちで総取りし、“敗者
は自己責任”という荒廃した新自由主義をストップする。国民的資源を公平に使い、誰一人取り残
さない」という方向性を示すことが重要だ。
 ・地方の選挙は、中央とは違い単純な“風”では決まらない。日常の活動の積み重ね、組織と人物本
位の信頼関係を基礎に手作りの取り組みがある。これから本当の激動期に入っていく。“空気”でも
ってきた安倍政権のもろさが鮮明になりつつあるいま、手間はかかるが、個人を基礎とする信頼関
係で結ばれていくグラスルーツ(草の根)の市民のネットワークは風雪に耐え残っていく。
 ・エネルギー、食料・農業、年金、医療、教育など、地方は長期に持続可能な政策を切迫感をもって
求めている。首都圏一極集中、オリンピックやカジノなどの大型開発で、巨大企業だけが利益を得
るような危うい政治に国運をかけることなどできない。
 ・政策論議の発展に向け、政党の対話力、人間的な魅力も発揮されることが重要。多面的な信頼関係
構築を。
 ・全て共通しなければ政権運営できないというのは株式会社の発想で、多様性をコントロールするの
は難しいからやりたくないというだけのこと。
 ・これから激動の時代に入っていく認識が本当にあるなら、必ずしも長期の見通しや価値観で一致で
きるわけでなくとも、当面の一致点で協力して課題を解決しながら、一歩ずつ進む覚悟が求められ
る。激動する現実に対し、協力して最適解を出す、その適応能力、対話能力、想像力、構想力こそ
追求するべき課題だ。

孫崎 享(元外務省国際情報局長)
 ・共産党と民進党が、共通の政策合意なしに連立政権をつくるのは難しいだろうが、合意された政策
協定の範囲であれば、政権をつくるのは可能だ。
 ・安保法制廃止、原発再稼働反対、貧困と格差への対策、安倍改憲反対などで政策合意すれば、いず
れも国民の過半数が望むものであり、支持を背景に受け皿になる。受け皿は政策そのものだ。この
野党連合構想は、支配の側への大きな脅威だ。それだけに妨害や圧力も厳しくなっている。

西谷 修(立教大学特任教授)
 ・安保法制に反対する運動以降、各地域で市民連合など安倍政権に対抗する運動が継続的に続いてい
ます。一人ひとりがそれぞれの地域に根付き、そこでの暮らしについて、経済について考えること
がポリティクス(政治問題)の基本だと思います。憲法の問題も地域に即したポリティクスのため
のたたかいをベースにする必要があるでしょう。

渡辺 治(一橋大名誉教授、憲法学)
 ・安倍改憲を阻むには、戦争法反対の時を上回る、かつてなく広い共同をつくること以外にありませ
ん。安倍政治を替えるためにも、安倍改憲に反対する共同の経験を経るなかで、共同をもっと豊か
な、強いものに成長させるしかありません。
 ・安倍首相は、来年の通常国会での改憲発議に全力をあげてきます。安倍改憲を阻むには、何よりま
ず国会内外で「改憲許すな」の声を上げ、通常国会での改憲発議をさせないことです。発議を阻止
すれば、安倍首相を総辞職か、いちかばちかの解散・総選挙に追い込むことができます。改憲発議
を阻止し安倍政権を倒すー。安倍改憲の息の根を止める道はここにあると思います。

金子 修(弁護士、「市民連合@新潟」共同代表)
 ・共産党や自由党、社民党など、それぞれの党を熱心に応援している人たちがいる。自分の支持政党
と違ったとしても、市民と野党の統一候補を“私たちの政治家”として押し上げるために結束し、
朝からビラまきをするなど、一生懸命頑張れることが大切だ。それが、“本気の共闘”ではないか。
 ・お互いが力を出せるようになるためには、統一候補が掲げる「共通政策」の実現という目標が重要
だ。
 ・衆院選なので当然、野党が政権をめざすことになる。野党による政権構想が必要だ。

五十嵐 仁(法政大学名誉教授)
 ・これまで4野党は、野党だからということではなく、アベ政治を許さず暴走をストップするという
大きな目標があり、この点で一致できるから共闘してきました。
・このような共闘によって保守票が逃げることもなく、無党派層を引きつけることができるというこ
とは実証済みです。
・その効果を高めるためには、共闘のレベルを上げ、本気になって力を合わせなければなりません。
・安倍政権を打倒するという大目標を実現するためには、これまで以上に政策的な一致点の水準を高
め、幅を広げることが重要です。必要なのは、こうすれば勝てるという陣立てを実現することです。
そうすれば、諦めていた人々への展望を示し、政治や投票への参加を促せるにちがいありません。

その他の識者の見解
 ・地方では野党共闘が力をもっている。東北や新潟での昨年の成功体験は大きい。国政では、日米同
盟などで立場の違いばかり強調されるが、生活、農業、経済、原発など地方の現場の身近な課題は、
野党で(方向性は)一緒であり、共闘に困難はない。 (藤田博史:新潟現職県議、元民主党)
 ・(衆院選での野党の共闘が不可欠だ)野党で違いはあっても、一致できる政策を重視して打ち出して
いけばいい。政策などすべてが一緒なら組織も一緒になってしまう。 (近藤貞夫:元民主党県議)
 ・本当に原発をなくすためには、立地自治体の声にも耳を傾け、それを受け止めて経済・雇用をどう
するのかという対案も必要だと思う。本当に勝つためには(安倍政権に替わる)「受け皿」をもっと
広くしないと行けない。             (磯貝潤子:「市民連合@新潟」共同代表)
 ・今後、市民が力をつける必要がある。民意とかみ合った政策を市民が自ら提起して政治家に問いか
けるなど、市民の存在をいっそう大きくしていきたい。
                        (馬場秀幸:弁護士、「市民連合・上越」共同代表)

安倍自民党の危機が深まるもと、草の根運動の発展を土台に、政策・政権論での前進をふくめ、野党
と市民の共闘の取り組みが全国で強められています。

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08/15のツイートまとめ

tokatosen

RT @masaru_kaneko: 【敗戦から学ぶ】不良債権問題から福島原発事故までひたすら失敗の責任から逃れるために、老害経営者と原子力ムラ官僚たちが技術や産業の未来を奪う。シャブ中金融緩和で行く所まで行くしかない戦時経済化と戦争国家作りに引きずり込み、自らは国家に寄生して…
08-15 21:14

RT @shiikazuo: 「韓国大統領 北朝鮮が挑発やめれば対話環境が整う」北朝鮮が「追加的な挑発をやめれば」対話の用意がある(環境が整う)と言う点で、米国と韓国の足並みがそろったことは重要だ。日本政府もこの流れを促進するよう働きかけるべきです。https://t.c
08-15 21:13

RT @masaru_kaneko: 【終戦記念日】原発事故後の経産省・東電経営者に続いて、森友・加計・日報問題で、政治家・官僚たちはひたすら責任逃れのために、証拠文書を隠し、証人喚問で逃げ、メディアを使い大本営発表を繰り返す。その姿は、戦争末期の軍部とそっくりになってきた。1…
08-15 21:13

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